NYダウ: 20659.32 ▼42.18 (3/29)
NASDAQ: 5897.55 △22.41 (3/29)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は材料に乏しいなか小幅に高安まちまちとなりました。一時76ドル安まで売られるなど一日を通して軟調な展開が続いたダウ平均は42ドル安の20,659ドルと反落して取引を終えています。一方でS&P500株価指数が2ポイント高の2,361ポイントと続伸となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も22ポイント高の5,897ポイントと4日続伸となっています。
2.経済指標等
2月の中古住宅販売仮契約指数は前月比5.5%上昇の112.3となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融や公益事業、電気通信サービスなどの6業種が下げました。一方でエネルギーや一般消費財・サービス、不動産などの5業種が上げ、エネルギーは1%を超える上昇となっています。
4.個別銘柄動向
強気の投資判断を受けてアマゾン・ドット・コム(AMZN)が2%を超える上昇となり上場来高値を付けました。半導体のエクサー(EXAR)を7億ドルで買収すると発表した同業のマックスリニア(MXL)が大幅高となり、エクサーは買収価格にさや寄せする格好で急伸しています。臨床試験の良好な結果を受けてバイオ医薬のバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)も急伸しています。一方で米当局からぜんそく治療向けの後発薬の承認が得られなかった後発薬大手のマイラン(MYL)が大幅安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い2.37%となりました。ドル円は111円近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は買い材料に乏しいことから軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は5日移動平均線(昨日時点で19,150円)などをサポートに下げ渋るかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)