NYダウ: 20052.42  ▼19.04 (2/6)
NASDAQ: 5663.55  ▼3.21 (2/6

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は材料に乏しいなか利益確定の売りに押され小幅に反落となりました。下落して始まったダウ平均は70ドル安近くまで下げ幅を広げましたが、大台の20,000ドルを割り込むことなく20,000ドル手前で下げ渋ると切り返しプラスに転じました。その後はしばらく前日終値を挟んで小幅に揉み合いましたが徐々に売りが優勢になると、午後は小安い水準で軟調な展開が続きました。結局ダウ平均は19ドル安の20,052ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3ポイント安の5,663ポイントとなっています。

2.経済指標等
1月の米労働市場情勢指数(LMCI)は1.3と前月から改善し8カ月連続でプラスとなっています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや電気通信サービス、不動産などの9業種が下げました。一方で情報技術と資本財・サービスの2業種が上げています。

4.個別銘柄動向
業績不振が続くなか最高経営責任者(CEO)が辞任したティファニー(TIF)が下げたほか、決算で売上高が市場予想を下回ったオフィス・日用品のニューウェル・ブランズ(NWL)が大幅安となりました。鶏肉の価格設定を巡る訴訟に関連して米証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取ったと発表した食肉大手のタイソン・フーズ(TSN)も大きく下げています。一方で増収増益の決算を発表した玩具のハズブロ(HAS)や、米金融専門紙が1年で株価が2倍になる可能性があるとの見方を示した米半導体大手のAMD(AMD)が急伸しました。投資判断の引き上げを受けてアメリカン航空グループ(AAL)も上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い2.41%となりました。こうした長期金利の低下を受けてドル円では円高が進み111円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
ドル円が111円台を付け円高となっていることから本日の日本市場は反落でのスタートが予想されます。こうしたなか本日も日中はドル円の動向に神経質な展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)