1.概況
本日の日経平均は16円安と小幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数もそれぞれ下落しました。昨日の米国市場はクリスマス前で市場参加者が少ないなか小動きで小幅に下落しました。こうしたなか日経平均は47円安と小幅に続落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に120円安近くまで下げ幅を広げる時間帯がありましたがその後は持ち直し、結局前場を31円安で終えました。後場に入っても小幅なマイナス圏の推移が続いた日経平均は引けにかけて下げ幅を縮め、続落となったものの結局1日の高値で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1590億円とやや減少したものの2兆円は上回りました。東証33業種は金属製品や鉱業など16業種が上昇しました。一方でその他製品や保険業など17業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は軟調な銘柄が多くなりました。売買代金トップの三菱UFJ(8306)や2位の任天堂(7974)、4位のトヨタ自動車(7203)がいずれも下げています。また、売買代金8位に入ったジャパンディスプレイ(6740)は4.6%の大きな下げとなりました。産業革新機構による資金支援が正式に発表されたものの、依然として今後の不透明感が払拭されていないとの思惑から売られたようです。材料が出たところでは、小野薬品工業(4528)が3%近く下落しました。昨日の大引け後に今期の業績予想を下方修正したことが嫌気されました。また、カジュアル衣料のジーンズメイト(7448)は12月の月次売上高が冴えなかったことなどを嫌気し4%安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は小幅に続落となりました。いよいよ来週は2016年最終週です。引き続き材料難で市場参加者も少ないとみられることから方向感が出にくい可能性もありますが、年末に向けて株高になる「掉尾の一振」に期待したいところです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)