サンプラザ中野だー!

 あの旭川にある日本一の入場者数の動物園だ。アザラシが天井と床を繋ぐチューブの中を泳いだり、ホッキョクグマがガラスぎりぎりに飛び込んできたりする、とても面白いところだ。でも面白くなったのは1997年からなのだそうだ。実は前年の1996年に今までの最低の入園者数、年間26万人となった。潰れる寸前だったのだ。そこでみんなで知恵を出し合った。そして自分が行きたい動物園を作った。キーワードは「行動展示」。日本の動物園は「形態展示」が普通。つまり「姿を見せる」だけだった。それを「動きを見せる」方向に切り替えたのだ。それから入園者が鰻登り。ついには上野動物園を抜き去って1位に躍り出たのである。

 訪れたのは今週の火曜日。17日だ。天候は曇天。時々雨。気温は10度前後。平日でそんな天候だったためか展示館には並ばずに入れた。ラッキーであった。そうは言っても大変な人の数であった。入り口前の駐車場には大型観光バスが何十台も見られた。門の前では群衆がバスの到着を待っているのであった。そこでは日本語以外の言語も飛び交っていた。そうなのだ。近隣諸国からツアーで来園するお客さんが大変多いのである。そんなこんなで去年は年間200万人動員。今年は9月の時点ですでに200万人を突破。あと半年も残してである。ものすごい経済効果となって、地元旭川を潤しているに違いないぞ。全国からの参観者も引きも切らずに押し寄せるのだそうだ。知恵と勇気で成し遂げた「大成功」を学びたいのだ。

 園内で一番良かったのは「手書きのポップ」。様々な説明書きが手書きで書かれて掲示されている。これが家族的な暖かさを醸し出している。人気の秘密は「行動展示」だけではないのだねー。あー楽しかった。俺はアザラシにすっかりやられてしまいました。

 根本的なことを言うと、動物園の動物は可哀想な面が多い。とにかく檻の中では辛そうだ。IT技術の発達にともない、いつかはなくなっていく施設なのかなとも思ったぞ。

しかしアメリカ市場は強いなー。