サンプラザ中野だー!

 「ショーケン」と「証券」をカケたのね。とにかく世の中、株の話で持ちきりだね。みんなが株の勉強を始めるきっかけになるね。この騒動、逮捕されたり裁判になったりで一見良い印象とはいえないかもしれない。でもよくよく見れば、個人投資家の権利が問題になっている。だから今までの株騒動とは本質的に違っていると思う。個人投資家が増えて、個人投資家が力を持ち、個人投資家が重要視される。俺はこの流れは第二の「デモクラシー」運動だと考えている。いわゆる名士しか持たされなかった参政権を、すべての成年男子および成年女子にまで広げていったもとが「大正デモクラシー」。米騒動を契機に抑圧されていた社会的弱者が開放を求めた。それに伴い、文化・芸術も前進した。それから一世紀近く経って「平成デモクラシー」が起こっているように感ずるのだ。それはひとえにインターネットという武器、否、名器を市民が手にしたところから始まるのだ。長い不況の鬱屈がエネルギーとなっているのかもしれない。株騒動を契機に、消費者としてむしり取られるだけだった市民が目覚める。情報と企業統治の開放を求めて。そして文化・芸術も進化する。音楽のネット配信も始まる。アートもデジタルが主流となる。「平成ネットデモクラシー」縮めて「平成ネモクラシー」なのかもしれない。すでにネット抜きでは何も始まらない。

 さて前回、読者諸氏に問うた。このコラム文中の固有名詞内の伏字、例えば「ライ○ドア」の「○」。今後有りや無しや、と。多くの回答を得た。有り難い。俺のホームページの落書き帳への書き込み。俺個人へのメール。そして当メルマガ発行元へのメールでだ。今朝集計した。総数は60。内、意見は書かれているが「有り」とも「無し」とも書かれていないものが6通。そして「無し」としたもの9通。「有り」としたもの45通、であった。結果「有り」がダントツに多かった。どちらとも書かれていない6通に書かれた意見はこうだ。「○じゃなくハートにしろ」「一人称の俺をやめろ」「人に聞くとは情けない」。なるほど。

 30歳代で更年期障害を患い自分を見失いかけた。だから大切なのはバランスと考えている。バランスとは固定されているモノにはありえない。不安定の中にありながら常の修正を重ねるところにバランスは保たれる。とりあえず「○」は今後も使う。回答・意見を寄せてくれた方に多謝。