サンプラザ中野だー!
8月15日が俺の誕生日だ。1960年生まれだ。厄年は終わった。そのせいか今年はかなりハッピーだ。毎日が楽しい。
ハッピーと言えば「サンプラザ中野とハッピーモーニング」だ。お笑いユニットではない。歌を出すのだ。来る8月20日に「We Love 阪神タイガース!」というCDを出す。ソニーから出す。阪神の応援歌だ。阪神ファンの気持ちを歌ったのだ。マーチのリズムに乗っかった、ちょっと哀愁のある歌詞が歌声が心に染み入る。歌うのは俺。そして大阪ABCの朝の顔「宮根・柴田」両アナウンサーである。

そのプロモーションの一環として、先日とある盆踊り会場にお邪魔した。大阪堺市の毛穴町というところだ。毛穴町と書いて「けなちょう」と読む。そんなに大きな町ではないはずなのだが、会場には人があふれていた。老若男女が集い、たいそう盛り上がっていた。俺が子供の頃体験した、新興住宅地の自治会による「なんちゃって盆踊り」とは格が違った。代表者に聞くと、盆踊りは「祭りシーズン」の始まりを告げる催しなのだそうだ。秋の「だんじり祭り」に至るシーズンのだ。

このあたりでは「男はみんなだんじり」なのだそうだ。だんじりに出られないと、男として生きていけないのだそうだ。だんじりは町じゅうの男のものだ。だんじりを通じて町の男たちはつながっている。若者は年配者をオッサン扱いしない。先輩としてみる。年配者は若者を恐れない。後輩としてみる。「悪さをするとだんじりを引かせない」。この一言が言い知れぬ力を持っているのだそうだ。連帯感があるのだろう。

孤立する子供がいない。心の闇に落ちていく若者がいない。あるいは少ない。祭はみんなが参加しないと成り立たない。共同作業だ。考えてみれば、人間の作業はほとんど全て共同作業だ。共同社会なのだ。なのに学校では「競争社会だ」と教え込まれてきた。

共同しなければ生きていけない。しかし競争がなくては発展しない。これは相反する事なのか?それともさじ加減なのか?いい点を取っていい学校に進みなさい、と教えるより「共に助け合うために、競って知識を増やしなさい」と解説してやればいいのか?

ということで、俺の持っている銘柄をみんな買い給え。買わないとだんじりを引かせないぞ。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。現在新たに「サンプラザ中野とノンスモーカース」を結成。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sunplaza/