サンプラザ中野だー!
あ、間違えた。「YAHOO BBスタジアム」だった。スタジアムの名前だけ企業が買い取ったのだ。東京の調布にも「味の素スタジアム」があるね。大リーグではイチローのマリナーズの本拠地「セーフコ・フィールド」も企業名なのだそうだ。公共事業で作ったはいいが、維持費が馬鹿にならなくて民間の力を借りているわけだね。

10年ほど前ゲームにはまった。コンピュータゲームだった。「シムシティ」というシミュレーションゲームだ。自らが自治体の長となり、荒地を造成して街を起こしていく。家を建て工場を作り、道路を引いて商業地を広げる。すると人がやって来る。画面は都市の俯瞰図である。道路上に車が走り出す。次第に渋滞が起こる。市民から苦情が出る。道路を延ばす。

その自治体の運営は市民からの税金でまかなう。人口が右肩上がりのときは良い。住宅地を作り経済拠点を配置し、街はどんどん大きくなる。郊外を更に造成して、海岸線を埋め立てて。まさに「列島改造論」である。

ゲーム上でも年度が替わる。何年かすると人口が増えにくくなる。よほどバランスが取れていれば別なのだが、いわゆる「成長の鈍化」だ。すると財政が逼迫してくる。網の目のように走らせた道路に、穴ぼこが目立つようになる。そこでやっと気付く。「そうか、道路を作ると維持費がかかるのだ!」と。
タクシーの運転手さんに聞いた。スタジアム周辺は、山を切り崩した新興住宅地。土砂は埋め立てに使われた。山はポートアイランドになったのだそうだ。「うーむ。まさにシムシティ」神戸はまだ海を埋め立てている。空港を作ろうとしている。っていうか、もう作っている。神戸の偉い人は「シムシティ」をやったことがないのだろう、ね。

さておき、YAHOO BBスタジアムは楽しかった。特筆したいのは「フィールド・シート」の存在だ。大リーグ中継でよく観ていた、ファールグラウンドにせり出した客席だ。一塁側のあの席の一番前で観戦できた。興奮した。金網がないのである。視点もグラウンドレベル。手を伸ばせばグラウンドにタッチできるほどだ。「フィールド・シート」の入り口でグローブを借りて、ドキドキしながらファールボールを待つ。ゲームに参加した気分だ。
あれはいい!!パリーグ、頑張っているぞ。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。現在新たに「サンプラザ中野とノンスモーカース」を結成。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sunplaza/