サンプラザ中野だー!
見た?見た?見たでしょ?おとといの「プロジェクトX」。いやー感動した。エライよ坂村博士。あんた最高だ!トロン・プロジェクトに参加した皆さんにも拍手だ。ぱちぱち!
俺がコンピュータを使い出したのは1986年くらい。アップルのMacプラスというマシンからだった。色々と打ち込まなければ動かないDOSマシンには、最初から怖気づいてしまったからだ。しかしMacプラスはあまり日本語が得意ではなかった。まともなワープロソフトがなかったのだ。まだまだ発展途上であった。使わなくなっていった。しばらくしてトロンのことを知った。日本人が開発した素晴らしいOSがある。間もなく手に入れることもできるだろう、と。しかしいつの間にかトロンの噂が途絶えた。商品化に至らなかった。駄目なソフトだったのか、あるいは時代に追い越されてしまったのだろうと思っていた。
だがしかし、トロンが失速した原因はなんとアメリカだったのだ。トロンの実力とその広がりを恐れたアメリカが、スーパー301条をもって企業などに圧力をかけたのだ。トロン採用を予定していた企業は、みんな二の足を踏まざるを得なかった。ひどいじゃないかアメリカ!そうなのだ、アメリカは自国製の基本ソフトの保護育成のために優秀なトロンをしめ出したのだ。これは人類の、そして社会の進歩に逆行する行為だと言えるかもしれない。その思惑通り自国製の基本ソフト(早い話がウインドウズね)は今や大売れ。寡占が行き過ぎて、公正取引委員会が提訴する程になってしまった。ビル・ゲイツ氏の個人資産は4兆円といわれている。彼の会社が創出した雇用や賃金、そして納めた税金などをもって「アメリカは一人勝ち」したのである。
最近、世界で嫌米意識が台頭していると聞く。お隣の韓国でもそうだ。アメリカで開催された冬季オリンピックで、韓国選手が反則負けとなった。女子学生二人が米軍の車両にひき殺された。この二点が嫌米感情に火をつけた。国家が自国や自国民の利益を守ろうとする姿勢は正しい。しかし人類全体の利益・進歩に眼を背けてまでのそれは、一体誰のためになっているのだろう。
坂村博士はトロンを無償で頒布している。利用も改良も可だ。世界中の知恵を集めて、どんどん使い易くなっていくのだ。野球やバスケットボール界では、アメリカはなくてはならない国だ。しかしサッカーにおいてはどうだろう。俺の中のアメリカ株は確実に下がったみたい。
サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出てきた「爆風スランプ」で活躍。現在新たに「サンプラザ中野とノンスモーカース」を結成準備中。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sunplaza/