サンプラザ中野だー!
いやいや、まったく、まいったね。先週書いたとおり、寿司をつまみにヨーロッパに行っていた。ほぼ一週間だ。その間日経平均は、ついに8000円割れだ。俺は火曜日の夜に帰国した。翌水曜日は7日ぶりの反発だった。いやいや驚いた。俺が日経平均を左右していたなんて・・。

さておき、だ。パリとアムステルダムに行った。テレビ番組のロケである。回転寿司を食いに行ったのである。
10年ぶりのパリは、相変わらずのパリであった。美しい町並みであった。変わっていたのは、犬のフンの数だ。明らかに減っていた。そして以前にも増して、小さい車が目立った。ベンツ系の「スマート」を筆頭に、小型車がたくさん走っていた。そのスマートが、バンパーをぶつけながら縦列駐車をする。パリ名物である。前後の車を押しながらスペースを作り、きっちりと道端に収まる。子犬や子猫が人間の股の間に入り込むようだ。可愛いのである。

そして初上陸の、オランダはアムステルダムだ。
花の都パリに比べたら地味な町並みである。地盤が弱いためか、ゆがんでしまっている古い建物もある。運河沿いにはハウスボートが並んでいる。ハウスボートは人気が高く、割りと裕福な人が住むのだそうだ。何しろ都心の一等地なのであるから。

走っている自動車を見て思った。いい車が多い。安いものでも、新しいものが目立つ。俺は思った。「この国の経済は良い」と。
「オランダの奇跡」という言葉を聴いたことがおありか?「オランダ病」と揶揄されたほど経済的にダメだったこの国が、今やEUの優等生なのである。90年代半ばからの経済的復興を「オランダの奇跡」と人は呼ぶのである。オランダ病を治そうと、政府・企業・労働者の三者が話し合った。三方が損をしつつみんなが得をする、という解決策を選んだのだそうだ。例えばワークシェアリングだ。時間当たりの賃金を下げた。そして労働時間を減らした。しかし女性の社会参加を促す方策を採ったことで共働きが増えた。しかもパートタイマーの賃金とフルタイムの人に保証されるそれが同じになった。つまり旦那の給料が0.75になってしまった。しかし奥さんも同じ額の給料を稼げるようになったのだ。0.75+0.75=1.5となった。そして収入が増え、購買力が上がったのだそうだ。
頭がいいね。

売春と大麻を解禁にした。これは「どうせ無くならないなら、きちんと管理しましょう」という発想だ。アンダーグラウンドな資金になってしまうし、暴力団などもはびこる。大麻はソフトなドラッグなので許しましょう、という政策だ。これもスマートである、ね。

というわけで日経平均よ、機嫌を治しておくれ。