今年も早いもので1カ月を切りました。私がボランティアで活動しているNPO法人日本テクニカルアナリスト協会絡みでは、今年はIFTA(国際テクニカルアナリスト連盟)東京大会というビッグイベントがあり、例年以上に思い出に残る1年になりそうです。

さて、今回は、明治大学リバティアカデミーの公開秋講座「いろいろな投資に使えるテクニカル分析」についてお話させていただきたいと思います。この講座は1カ月(毎週土曜日)のカリキュラム(移動平均線やオシレータ分析、サイクル分析など)になっていまして、私は11月28日、最終回の「一目均衡表」の講師を担当いたしました。

講義に入る前には、持参した一目均衡表の「原著」や関連図書をいくつか紹介しました。古ぼけた「原著」をみてもらい、神秘的な雰囲気や伝統感のあるところを強調したかったのですが、「一目均衡表」を見たことも聞いたこともない受講生たちの反応はさっぱり・・・、実際、日柄分析を研究されている受講生も中にはいましたが、その存在や中身を全く知らない受講生がほとんどだったようです。私自身、明治大学では初めての講座担当で少し緊張気味だったことに加え、おかげさまでかなりすべり気味のスタートに。ただ、受講者の真剣なまなざしに次第に勇気付けられ、久しぶりに白熱した3時間を過ごすことができました。

13時からの2部構成で、第1部のテーマは、「一目均衡表の概要」について。第2部に時間配分を多めに取りたかったため、少し駆け足でしたが、基本的な五役の説明に加え、「中値」「もみ合い」の重要性、移動平均線と転換線・基準線の違い、ローソク足との併用、実務的な経験談などを交え説明しました。第2部のテーマは、「時間論・波動論・値幅観測論の実践応用」について。最初にこの三大骨子を1つの絵にしてイメージを頭に植え付けてもらい、波動論では短期波動と小勢波動の考え方、値幅観測論ではN、V、E、NTの基本計算から中値計算などを多くの個別株や為替市場などで具体例を挙げて説明しました。実際、株式やFXを売買されている方にとっては、最も理解しやすかった部分ではないでしょうか。時間論では基本数値や対等数値の考え方を、個別株を使って説明しました。「準備構成」による天底の現れ方や、それに付随する「順動陰線」や「空」に対する考え方なども解説しました。

一目均衡表に限らず、1つのテクニカル指標を3時間でマスターできるものではありません。しかし、この公開講座の講師は当該担当分野の専門家であることが多く、基本的な部分に加え、実践における使い方など目から鱗が落ちる内容となっています。次は来年の春季講座の開設を予定していますので、是非参加してください。

<ニュース>(以下は明治大学リバティアカデミーの公開講座とは別です)
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テクニカル分析はチャート分析や需給分析、投資家の行動心理などが加わった投資分析手法であり、企業業績や経済動向を分析する「ファンダメンタルズ分析」と車の両輪をなす分析手法です。金融機関関係者はもちろん、個人投資家や学生、テクニカルアナリスト資格取得に興味のある方なら誰でも受講可能です。

  • ◆通信教育講座募集締め切り:12月18日(金)
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http://www.ntaa.or.jp

詳しくは下記URLから通信教育講座のパンフレットをご参照ください。

http://www.ntaa.or.jp/img/1st-2015win.pdf

  • ※お問い合わせは日本テクニカルアナリスト協会事務局まで
  • 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町3-3兜町平和ビル
  • TEL 03-5847-2231 FAX 03-5847-2232
  • E-mail office@ntaa.or.jp

東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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