ダウ平均の9/19高値17,279ドルは、昨年11月高値(16,067ドル)からもみ合い期間の最大値幅1,204ドルを上げた17,271ドルの水準です。7/16高値17,138ドルは、12月高値と2月安値の中値(15,974ドル)から1,204ドル上げた17,178ドルの水準です。高値形成後は以前の均衡水準まで揺り戻しが生じるかたちとなりましたが、現時点ではその水準を維持しています。再び、直前の上昇値幅(911ドル)と同値幅を、直近安値から当てはめた17,028ドル処以上に戻すことができれば、持ち直すシナリオが濃厚となります。が、上記の均衡水準(15,974ドル~16,067ドル)を下回ると、二段下げに向かう調整を強いられる可能性が高まると思われます。

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米国市場は持ち直せば日本株も当然連動します。戻る局面での銘柄選びは難しいですが、たとえば全体相場が急落過程でさらに下げた銘柄はどうでしょう。通信系計測器が主力のアンリツ(6754)は、7月に大きなマドを空けて下落したあとも調整色を強め、9月は中段もち合いも下回り一段安の展開となっています。一方、2008年大底から2013年高値1,611円までの上げに対する61.8%押し付近に接近。日足では値幅の小さな陽線が出てきており、自立反発は近いのでは。ただ、下落トレンドにおける逆張りリスクがあることには注意が必要です。ロスカットに機敏に対応し、次の下値の目安650円~660円まで待ってもよいかもしれません。
不動産セクターからは、比較的強かった銘柄を選定。東京・大阪の都心部に計22棟のオフィスビル・ホテルビル・商業ビルを展開しているダイビル(8806)に注目でしょう。月足の一目均衡表では基準線の上昇が再び始まります。直近高値1,273円を上回れば1,500円台も。長期波動に崩れはありません。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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