あけましておめでとうございます。本年も「相場一点喜怒哀楽」をよろしくお願い申し上げます。

2014年の初回となりますので、現時点での日経平均株価のイメージをお話させていただきます。昨年1年間で約57%上昇し、特に年末にかけては高値をつないだ右肩下がりの長期の上値抵抗線を上回ってきました(図表①)。

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今年の前半はその勢いがある程度は続く可能性があり、2007年高値18,261円を視野に入れた動きになるだろう、とみています。
2007年高値は非常に重要です。今の段階ではいえませんが、2007年高値を上回ると、バブル崩壊後の下落過程において直前の戻り高値をはじめて上回ることに加え、1992年以降のもみ合い時にさかのぼる、かなり大事な中心値(バブル後推移の均衡水準)を上回ることになり、歴史的に重要な上昇トレンドへの転換サインになりえます。2007年はそこで上値を抑えられたわけです。2007年高値を越えられるかは「神のみぞ知る」といった感じでしょうけど、今回の強い上昇相場のベースになっているのは、2010年以降の長い調整で形成した土台がしっかりした基礎固め(底値固め)です。東日本大震災、米国の財政問題、欧州・中東問題などいろいろありましたが、それらをこなして吹き上がってきたわけですから、2007年高値などは通過点と割り切りたいところ。2000年4月高値からの下げ幅13,226円分が、逆にリーマンショック後の安値からの上昇幅として現れてもおかしくない。
一方、図表②をみてください。

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2007年高値の前に重要な節目が存在します。2009年安値から2010年高値までの上げ幅に対するE計算値(15,623円)が昨年の5月高値(15,627円)でした。6月安値から7月の戻り高値までの上昇幅に対するE計算値の17,171円。また、2009年3月安値から2011年11月安値までの安値切り上げ幅1,105円を、逆に2007年高値からの高値切り下げ幅とみた17,156円処が重要です。

下値メドとなるのは、ライン①とライン②が考えられます。下げる時期にもよりますが、ライン①とみると15,600円~15,700円。ライン②とみると15,160円前後が重要となります。
おそらく、この先の動きは2007年高値18,261円付近に向けて、高値と安値を切り上げながら傾斜三角形のパターンでしょう!

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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