マネックスメール第2319号の「思考テクニカル」で"日足の日経平均は2月5日前後に雲のネジレが発生しますが、それまでの動きをどのように考えるか"といったことを書きましたが、その該当日が過ぎましたので、簡単に検証し、今後の考え方もいくつか書いてみたいと思います。当然ながら、三角もち合いが継続するパターン、下ブレのケース、戻り高値を更新するというパターン、この3つのパターンがあったのですが、祝日前までの動きを見る限りでは、大きな変化はなく、もち合い継続といったところでしょうか。「思考テクニカル」を書いた1月15日の終値が8023円でしたので、そこからは横ばいですし、昨年11月高値以降の動きを見ても、もち合い継続といったところでしょう。

 日経平均の2月5日前後の動きとしては、2月3日に終値ベースで安値をつけて2月9日まで上昇していますが、なんと上値が重いことでしょう。この横ばいの動きは予想外でした。結果的に、日経平均の雲のネジレでは大きな動きはなかったといえますね。

 でも、これで終わってしまうと面白くないので、次を考えたいと思います。さて、「思考テクニカル」では、TOPIXは2月10日から12日にネジレが発生します、とも書きました。なぜ書いたかと申しますと、日経平均のネジレでなく、TOPIX のネジレで大きな変化があるとも思ったからです。TOPIXは日経平均よりも先行性を強めるケースが過去を振り返ったときに何度もあります。TOPIXと日経平均の乖離した動きをみて、TOPIX優先で考えることはしばしばあります。

 TOPIXの1月15日からの雲の動きを見ると、日経平均のように2月5日前後にネジレはありません。2月4日に雲の下限が安くなる(下に尖ったような形状)部分はありましたが、株価は結果的に上に反発という形で、上に尖った動きになりました。直近の終値ベースの高値になった日です。この現象もよくあるんですよ。雲の尖ったところで瞬間的に高値や安値を付けること。
 そして、TOPIXのネジレは2月10日から12日。今日12日はマドを開けて下がっているし、1月26日安値をあっさりと下回ってしまいました。来週あたりははっきりと動きが出てくる可能性があって、やはり来週も相場を追って検証しなければいけません。今日のネジレが株価の下への加速という「変化日」であれば、下?さてどうなるでしょうか。

 「思考テクニカル」の次号にあたるマネックスメール第2329号「よく似ている」でも指摘したのですが、私の当面の重要変化日予測としては、2月16日、27日前後。そして3月24日前後が怪しいと思っております。「よく似ている」では90年代の株価パターンと今回のもち合い相場の変化日を当てはめた内容になりましたが、その変化日は必ずしももち合い相場が前提ではありません。変化日ですから高値を付ける日柄、安値を付ける日柄としても重要な日(2月16日、27日前後、3月24日前後)なのです。仮に今の相場がここから下に強い動きとなったとしても、その日は反転を注意しなければいけません。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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