週末に、せり(競り)を見ました。対象物は好きなもの、即ちお魚だし、せりという仕組みはまさにマーケットそのもので、即ち私の社会人人生そのもののようなことなので、とにかくその場に存在が馴染み、気持ちは落ち着くような高揚するようになり、要はとってもしっくりとしたのでした。せりの基本的な仕組みは、株式市場の値付けと同じだし、手の動きとか言葉とかも、かつての日本の株式市場の場立ちや、シカゴの先物ピットでのやりとりと色々なところが酷似していて、すんなりと飲み込めました。
せりの対象は小物から大物まであって、つまりしらすのような値段と規模のものからマグロのように高価で規模も大きいものまであり、そこで働いている人たちも、証券会社の債券部のトレーディングデスクになぞらえると、満期の短い債券のトレーダーと長期債のトレーダーのように、要は価格のブレのリスクが小さいものには若手のトレーダー・初心者をつけ、トレーニングし、リスクの大きいものは経験豊富なトレーダーに扱わせるような、そんな組織としてのマネジメントも似ているようで、とにかく様々な面で堪能しました。
せりは、結果として質が高くて幅の広い大勢の人の食を支えています。株式市場も同様に、質が高くて幅の広い経済を支えるべき場所です。そして多くの人が、その場所で働くことに魅力を感じて集まってこなければいけません。色々思うことがありました。また行こうっと!