参院選は、皆さま御存知の通りの結果となりました。すると突然、憲法改正が各紙朝刊のトップの見出しとなり、大ニュース用に横に寝ましたが、昨日までの報道内容から考えると、少々違和感があります。と云いますのも、世界中で第二次大戦後憲法の修正を行っていない国はほとんどありませんから、私は憲法改正を頭ごなしに反対する気はありませんが、この問題については各政党は選挙前にあまり語らず、マスコミも選挙後から大きく採り上げるようになっていて、今後のことを考えると、大きな改善が望まれるエリアだと思うのです。

ブレグジットでも明らかになったように、国民投票と云う民主主義に於ける大砲のような手段を使う前に、くれぐれも入念に、予めその投票の意味を、広く深く国民に理解してもらわないといけない訳で、選挙や投票を巡るメディア各社の今後の対応は、待ったなしで改革されていくべきだと思います。例えば選挙前日の土曜日に多くの特番が組まれれば、投票率も上がり、選挙ももっと意義のあるものになるかも知れません。

日本に於ける実質的に意味のある国民投票の実施が、絵空事ではなくなった日。それが昨日だと思います。我が国の民主主義、それは間接民主主義・議院内閣制だけど、直接民主主義・国民投票もあると云う、どこの国も一般にそうですがハイブリッドな仕組みになっている訳ですが、この作用を良く理解し、適切に機能させていく努力が国全体で必要だと強く感じた、昨日と今日でした。