私はアナログな人間かデジタルな人間か?そんなこと、今まで考えたこともなかったのですが、今週、ふとそんなことに思いが及びました。もちろんどんな人間だって、片一方100%なんてことはあり得ないので、ハイブリッドであることは確かです。そもそもこの場合のアナログとデジタルの定義も極めて曖昧です。さはさりながら考えてみると、私の場合はかなりのごちゃ混ぜのように思えます。
元々理科男だったのですが、様々な事情から大学は文系に行ってしまいましたし、小学生の頃から秋葉原のラジオセンターでパーツを買ってウソ発見器とか作っていた男であり、ほぼ30年前からPCも使ってますが、どこか今ひとつデジタルワールドに没入し切れなくて、電子書籍は読まず、紙の本や雑誌を一杯買い込んでしまうタチです。
トレーディングもデジタルなデータ分析が全てのようにも思えますが、現役のプロトレーダー時代もタクシーの運転手さんとは必ず景気動向のヒントになるような会話を持っていました。オンライン証券の経営も、データ分析が肝要のように思えますが、私は実際にお客さまに会ったり、お客さまの声を聞くのが好きというか、完全に当たり前のように、そうする他の選択肢がないと考えています。
音楽も完全にメモリ再生には行けず、CDを聞き、塩ビのレコードもたいそうに保管しています。思うに、私は最終的には、アナログな人間だと思うのです。音源も映像も、メモリ型よりも、物理的な手段の方が(レコードとかフィルムとか)、ダイナミックレンジは広いものです。神も悪魔も細部に宿る。データに表現しきれないアヤというか部分を、仕事でもプライベートでも、これからも大切にしていきたいと思います。