この週末は忙しい週末でした。金曜の深夜からジャズを聴きながら飲みに出掛け、土曜日は第63回目となる、お客さまをお呼びして色々と御意見を賜る当社オリエンテーションコミティを開催し、その晩は5年前から微力ながらサポートしている東北の若者支援のNPOのレセプションに出て、日曜日は早く起きて確定申告絡みの作業に取り組み、世界卓球を見て、アメリカから"日本の建築家と会うため"だけに一日だけ来日した友人と会い、これら一連のアクティビティの中で多くの人に予定された文脈で会い、或いは偶然会い、多く飲み、まぁいつも通りと云えばそうでもあるのですが、色々と忙しい週末でした。

そんなこの週末のクライマックスは、沈丁花の香りでした。都内某所で沈丁花が視界に入り、その香りを嗅ごうと近付いていき、大きく息を吸う。本当は忙しかったのに、その時だけ急に時間がゆっくりと流れ始め、私自身も急に心に余裕が出来て、ゆっくりと香る空気を探し、ゆっくりと吸う。そしてあのちょっとツンと来るような香りを認めると、頭の中に、身体の中に、様々な春の記憶が蘇ったのです。沈丁花は何故か花から直接香りが出るというよりも、木の周りの空気・雰囲気を間接的に香らせるような感じがします。私の記憶の中にある沈丁花は、花ではなく香りであり、春の夜、住宅街を歩いている時にふわっと香ってくるあの香りなのです。

沈丁花の香りがすると、もう春です。今日当社グループは、経営体制の変化・強化を発表しました。季節は春。新しい変化を作り出していきたいと思います。