値段とは面白いものです。値段とは、或るものを売買する時の金額のことを云います。したがって、そのものの価値とは必ずしも同値ではありません。需給関係や様々な環境によって、価値とは離れた値段になることもあります。また、売買する金額ですから、常にその金額で買う人と売る人がいる訳で、或る人は買ってもいいと思い、或る人は売ってもいいと思う訳ですから、思惑は完全に交錯しています。マーケットの中の値段を、安すぎるとか高すぎると云う人もいますが、本質的価値から見て安い高いを論じることは出来ても、値段としてはそれは常に思惑の交差する場所で均衡しており、適正な価値であると考えるべきです。

株価の予想などもそうで、今の株価が、今ある全ての材料-これは未来にわたっての材料も含めて-を消化して値段が形成されていると考えるのが恐らく理論的に正しいので、株価の予想は、今の市場での株価が即ち、株価の予想のコンセンサスであると云うべきでしょう。さはさりながら、それでは身も蓋もないので、これからの株価をみんなあーでもないこーでもないと考えるのです。私も考えます。来年の株価を考えます。年末年始の投資ポジション総点検・再評価・再計画をするにも、どのような市場環境が未来に向けて展開していくかは、云い当てることは不可能ですが、やはり或る程度のイメージを持てなければ、再計画も出来ないものです。

来年の日本の株価はどうなるだろうか?来年のドル円はどうなるだろうか?この二つが肝要です。円高で株高とも考えにくいので、円安株高か、円高株安のどちらかが、メインシナリオでしょうか?そこで本年最後のそばうどんアンケートです。一年後、ドル円は125円以上でかつ日経平均は2万円以上だと思う方はsoba@monex.co.jpに、ドル円は125円未満でかつ日経平均は2万円未満だと思う方はudon@monex.co.jpにメールを下さい。明日のつぶやきではその結果をお知らせしたいと思います。それではあと一日、GO!