今世紀最高値。いい響きです。今日の日経平均株価は、前日比65円62銭高の1万8264円79銭で引け、2000年5月以来実に14年9カ月ぶりの高値、"今世紀最高値"の終値となりました。あー、いい言葉だ。しかし2000年5月以来か。あの頃のことがフラッシュバックして来ます。その頃マネックスは、確かまだ30人ちょっとの会社で、5月の連休に創業以来最初の大規模なシステムのグレードアップをしたのでした。毎日が朝から晩まで、或いは朝から翌朝まで、様々な課題と格闘する日々でした。

今も毎日課題があります。しかしあの頃のイメージは、大勢の大柄の大人の中に、小さな小学生がひとりだけ乗り込んでいって、背伸びしながら闘い続けるような、しかしそれでも疲れることを知らず常にエネルギーに溢れているような、そんな感じでした。そうした中で同時に、私たちは成長していったのでしょう。この年の8月に、マネックス証券は日本のオンライン証券として最初の上場を果たしました。ちょっと感慨深いですね。

当社と当社グループは、その後もずっと常に様々なことに挑戦して、紆余曲折、アップ&ダウンをしながらも、その頃とは比べものにならない規模と質の企業グループに成長しました。ただ、イノベーションを起こすという点について、社会にインパクトを与えるという点については、あの頃と今とさして変わりないかも知れません。「三つ子の魂百まで」を後ろから見た感じで、精神面では、今のマネックスにあるものは既にその頃からあったのでしょう。しかし大きくなった私たちは、更にもっと改革を起こせる筈ではないか。そんなことを今日は思います。

奇しくも今日は、マネックスにとっては忘れられない大切な日です。このことは当社チーフ・ストラテジスト広木隆の「新潮流」第177回に書かれているので、興味ある方はそちらをお読み下さい。今晩はマネックスの歴史を振り返って盃を傾けたいと思います。株式市場は日米共に新領域に入ってきた感があります。そしてここからが相場の本番だと思います。そんな中で当社グループのアメリカ・ビジネスがどういう状況で、これからどう変わっていくのか。明日はそういったことにも触れたいと思います。