対立する考え方をまとめる方法はないものか。対立すると云うことは、ベクトルがぶつかっている訳です。思想、主張、宗教、などにはベクトルがあります。或る意味で排他的で、ひとつが成り立つ時にはもうひとつは成り立たないのが通常です。共有できるものは、ベクトルがないもの。それは何があるでしょう?
食料?食べ物にも好き嫌いがあります。エネルギーという意味での食料はベクトルがないかも知れません。あとエネルギーそのもの。これもエネルギーそのもの、即ち電気などそれ自体にはベクトルがない、主義主張がありませんが、その生産方法・生産設備には大きな思想・主張があります。ベクトルがなくて対立する者の間でも共有できるもの、それはお金ではないでしょうか?だから様々な形での国家間の共同開発が行われるのでしょう。

しかし「国」が前面に出ると、対立やそのプロジェクトの裏に隠れるアジェンダが見えてしまう。そこで私企業に国際的な開発・お金儲けなどに携わらせて、それを後方で国が密かに支援したり情報を取ったりすることが行われてきたのでしょう。今でもアメリカはそういったことを多くしているように見受けられます。日本はその部分が弱くなった気がします。企業と行政の距離感はとても大切だと思います。特にグローバル化が進み、企業も国も世界という枠組みの中で生きていかねばならない現代においては尚更だと思います。