昨日・今日と長い時間、或る人とビジネスのディスカッションをしたのですが、今朝まだ暑くなりすぎないうちに皇居東御苑、江戸城跡に寄りました。歩きながら議論を続けるためです。東御苑はとても好きな場所で、昔からたまに(よりはしばしばに近いか)行きます。一番気持ちいいのは春か秋で、天守閣跡前の芝生の広場に裸足で入って寝っ転がることです。東京のど真ん中、日本のど真ん中に仰向けに寝そべる。丸の内を見下ろせる場所で好きに時間を過ごす。いい季節に、あの芝生の上で寝そべって本を読んだり、昼寝したりするのが何よりも最高です。

議論の相手の中国からの彼にそう云うと、最近中国では「小資」と云う言葉があるのだと云いました。日本語で云うと文芸青年でしょうか。共通点はアップルのモバイルコンピュータを持ち、スターバックスに行き、本を好む。松本さんは小資ですね、と云うので、「いいえ違います。私はそう云うこと"も"好きだけど、色々なことが好きです。そもそも喫茶店で本を読むことはしません。江戸城の真ん中で本を読んだり寝転ぶのが好きなのです」と答えました。
そう云ってハタと思ったのですが、考える場所は案外大切です。今日は暑いし時間もなくて寝ながら考えることは出来ませんでしたが、今度また行って、江戸城の真ん中・てっぺんから、グローバル・ビジネスについてゆっくり考えたいと思います。