今夕から明日にかけて、東京で或る国際会議が開かれます。これはラウンド・テーブル・ジャパン(RTJ)と云って、2005年から毎年開かれているものです。私はかなりの数の国際会議に出てきましたが、国際会議の定義とは何でしょう?
日本で国際会議というと海外で行われる会議のイメージがありますが、会議たるものどこかのロケーションで開かれなければなりませんので、そう云う会議は海外会議であって、国際会議の要素ではありません。私が考える国際会議とは、国・際、複数の国の間の関係や、複数の国との関係の中での或る国の在り方を議論する会議であり、かつ複数の国の論者が議論を交わすべきものです。
そして国・際である以上、その議論の進行が、偏りすぎずに、バランスを持ち、複数の価値観を混ぜてたたかわせて行くべきものだと思います。使用される言葉は必ずしも要素ではありませんが、ダイナミックにバランス良く議論するとなると、ツールとしてのグローバル語は案外大事かも知れません。いずれにしろそんな意味での国際会議が、日本でもいくつか行われています。RTJはそんなもののひとつです。今年は社員数名と一緒に参加することになりました。充分に活用したいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。