一昨日のつぶやきで、トレーディングは風力発電のようなものだと書きましたが、この数日を見るとまさにそんな感じがします。アメリカの債務上限問題は、アメリカがデフォルトを起こすなんて誰一人真面目に思っている訳ではなく、あくまでも「ネタ」とは分かっていても、それでもそれをネタにしてマーケットはあっち行ったりこっち行ったりをし、その波間の中で、上手なトレーダーはホクホクと利を上げるのです。
風が吹いていれば発電できる風力発電、風さえ吹いていればどの方向にでも進むことの出来るヨット。風は必要ですが、あとは何も要らない、向きも関係ない、それがトレーディングの世界です。順序通りの季節の巡り方と時間の経過が必要な(例えば)農業とは、全く違う類のアクティビティです。私は農業的なものを否定するものではありませんが、やはり波の合間に揉まれながらそれとうまく付き合っていくのが好きです。
坂口安吾の「私は海をだきしめていたい」は、もっとも好きな小説のひとつですが、欲張りにも二種類あるのでしょう。私はハイブリッドな性格だと自覚することもあるのですが、やはりマーケットが動くと気になります。もうどうしようもなく気になります。トレーディング的なファンクションやテイストをもっと導入しようかな~。