株価が上がっています。戦争のリスクとか、インフレによる景気後退とか、様々な不安が語られる中で、リスク資産である株の値段が上がっています。何故でしょう?
戦争はお金が掛かるので、各国の債務が増えます。そうすると金利は上がる。債券の値段は下がる。だから債券は買いにくい。戦争は武器や施設の需要を生みます。それはいくつかの業界にとってはビジネスが増えることになります。インフレなので、現金で持っておくことは避けたい。そしてインフレは単価が上がるので、景気後退して消費量が減っても、金額上の消費額はそれほどには下がらないかも知れない。即ち、実質経済ではなく名目経済に業績を引っ張られる業種も多くあるので、株価は名目経済に近い動きをします。
これらのことを考えて、消去法的に、リスクはあるけど株を買おうとなるのでしょう。買うというよりも、消去法で株しかお金の行き場所がなくて、お金が流れてくるので、現象としての株価が上がるとも云えるでしょう。このレベルで買うのは腰が引けるけれども、だからちょっと値が下がると今のうちに買おうとまた買いが入ってきます。
ではこれはバブルでしょうか?私は必ずしもバブルとは云えないと思っています。上に書いたようなお金の現象として、こうならざるを得ない側面があるのだと思います。もちろん明らかにリスク資産なので、売られる時は売られます。しかしこのような大きなお金の現象の枠組みの中で、株価は上がりやすいことを、認識しておくべきだと思います。
