マーケットはようやく反転しました。きちんと統計的に分析した訳ではないので確たるものとしては云えないのですが、以前に比べてマーケットは或るキッカケによって一方向に、且つ速く動きやすくなっているのではないかと感じます。そしてその理由はインターネットなどによる情報伝播の範囲と速さが大幅に増えたからではないかと。

例えば欧州の小さな国で起きたこと。そしてそれに対する金融的な解釈や"不安"といったもの。それが一気に世界中に巡ります。一昔前であれば、それを理由にマーケットが売られていても、その理由を知らない人が世界中に大勢いて、これは安い、買い時だと思って買いが入る。ところが現代に於いてはそうは行かず、みんなで同じ方向の行動を取りがちになる。世界が正にフラット化した結果でしょう。その結果、一定期間一方向に突っ走る傾向が強くなっているのではないかと。

しかしそれはやがて行き過ぎたということになり、反転し、戻ってきます。情報伝播が遅い、少ない時代と、情報伝播が速くて多くなった現代とで、最終的にマーケットが戻ってくる場所は同じかも知れません。いや、(経済)成長とかリスクの本質が変わっていないのであれば、戻ってくる場所は同じであるべきではないでしょうか?そう考えると、逆張りトレーディングのチャンスも増えているのではないかとも思われます。

但し気を付けなければいけないのは、流動性や"欲"の規制が全世界的に行き過ぎてしまっていて、戻るべき場所もずれてしまっているかも知れないということです。このことについてはまた別途、つぶやきたいと思います。