昨日、女子フィギュアスケートの全日本選手権をテレビで見ました。御存知の通り浅田真央選手が4連覇を決め、自身初のオリンピック出場を決めた訳ですが、私が一番興味を持ったのは最終組よりも前の組です。オリンピックに未だ出られないほど若い、比較的無名の選手が大勢、素晴らしい演技をしていました。これはきっと浅田真央選手と安藤美姫選手の人気から、多くの女の子がフィギュアスケーターを目指したからに違いありません。

即ち、目指すべきモデルがある→人気が出て参加者が増える→裾野が広がる中で競争が激しくなる→その結果全員の水準が上がる→更にその中から勝ち上がったものだけが選手権等に出るのでゲームの水準が極めて高くなる。まぁそう云った循環でしょう。運動神経が良く精神力の強い彼女らは、他のスポーツの道に行っても、そこに多くの参加者がいて競争が激しければ、やはり世界水準の選手に育っていたかも知れません。

要は「目指すべきモデル」があり、競争倍率が高いことが、質を高める最良の方法なのでしょう。野球には野茂がいて、イチローがいた。この原理はスポーツだけに当て嵌まるのでしょうか?人の関わる場所、なべて同じことが云えるのではないでしょうか?子供達に聞いてみましょう。スケート選手になりたいコは?野球選手になりたいコは?では総理大臣になりたいコは?