国会が相変わらずバタバタしています。証人喚問のキャンセル(見送り?)と云う、前代未聞の珍事まで飛び出して、中々飽きさせません。ところでこのような政治の混乱は、経済やマーケットにどのような影響があるでしょうか?
外国の金融関係者に会う機会も多いので、「日本の政治には困ったものだよ。」
と云うと、「あん?そんなの関係ないよ。先進国なんて、どこもそんなもんさ。」
などと云われたりします。実際その通りかも知れません。確かに経済と政治は、先進国に於いてはあまり関係しなくなってきているでしょう。しかし株式市場と政治は、未だ未だ関係があると思われます。しかしこれは、政治の重要性が下がってきていると云うことではないでしょう。発展途上国に於いては、そもそも株式市場は発達しておらず、何よりも経済成長が最も重要であり、そこには政治の影響が強く表れるとも考えられます。

ところで今回の騒動に関連して最も思うことは、実はこれは今回のことに直接は関係ないのですが、情報公開についてです。以前から思っているのですが、我が国では検察に対するチェック機関が存在しません。捜査や裁判から20年後でも30年後でもいいので、そしてもちろん誰に対しても全くの免責でいいので、しかも重大な事件に関してだけでもいいので、その捜査の経緯は公開されるべきではないでしょうか?誤解を避けるために書きますが、今回の経緯について特定の疑問を持っている訳ではありません。あくまでも一般論であり、今回たまたまその論点を思い出しただけです。やはり牽制が効かない仕組みというのは、民主主義として問題がないでしょうか?もちろん既に様々な牽制の仕組みが、私が知らないだけで、きちんと機能しているのでしょうけれども。。。