私は元・埼玉県民です。私にとって11月14日は、あまりにも明らかに埼玉県民の日なのですが、周りの埼玉県民(現、もしくは元)に「今日は何の日だ?」と聞いても、先ず正解は返ってきません。不思議です。
私にとっての埼玉県民の日の想い出は、前にも書いたことがありますが小学3年生の時に、小学校は休みになるので一人で京浜東北線に乗り、北浦和から上野まで行き、上野動物園のパンダを見たことです。その時のことを今でもヴィジュアルにも鮮明に憶えていて、その所為か県民の日を忘れないのでしょう。しかし周りの誰も憶えていないとはやはり不思議です。
気になって調べてみると、埼玉県民の日が制定されたのは廃藩置県によって埼玉県が生まれてから100年後の1971年。それは私が小学校2年の時の筈で、パンダを見に行ったのはその1年後、当時は「県民の日」はプチ・フィーバーだったのかも知れません。
人が何を憶え、何を忘れるかは千差万別で、これこそ不思議の塊です。親の目を盗んで電車に乗ってローラースケートをしに行ったり、とにかく行けるところまで東に行くとか、近所のドブ川を発泡スチロールに乗って行けるところまで下って行くとか、そう云う冒険系、或いはルールを破る行動は、鮮明に憶えています。県民の日の上野動物園行きも、一人で電車に乗るのは学校に禁じられているのでした。
人はアドベンチャーをする時に、特殊なホルモンの分泌でもあり、その記憶をしっかりと脳に刻むものなのでしょうか?もっともっとアドベンチャーをして、今更ながらも想い出を創りたいものだと思います。