千葉の補選は、僅差で民主党の候補が当選しました。「風向き」というものは気紛れなもので、理由があるのに変わらなかったり、或いは理由もないのに変わったりします。そして一旦吹き始めた風は、吹き続けると思いきや、急に止まることもあります。

しかしやはり振り返ってみると、これは野球の解説のようなものであくまでも結果論に過ぎませんが、何かしら積み上げられた、原因となる要素があると思います。小泉政権の風向きは、やはり変わったと見るのが妥当でしょう。では何が原因だったのでしょうか?注目すべきは、小泉首相が自らの政権の終わる日を宣言したことです。最初は回りの人も疑心暗鬼でしたが、いつしか間違いなく実行するだろうと確信されるや否や、色々な風向きが変わり始めたと思います。それは去年の12月の頃でしょうか。

しかし気になるのは、この風向きの変化は、自らが引き起こしたことです。単なる自分自身の決めごとでしょうか?政権の変遷を見とどけるためでしょうか?或いは未だ何処かに撤回などのオプションがあるのでしょうか?小泉首相は、少なくとも今までは、想像を超える手の内を繰り出してきた人です。どんな脚本を書いているのか、これから半年間、目が離せないと感じています。