先週の中国株ですが、上海総合指数は反落、深セン総合指数と創業板指数は続落、香港ハンセン指数は続伸となりました。中国本土市場は5月29日(月)~30日(火)が端午節の祝日で休場となり、3営業日の取引となりました。上海総合指数は連休明けの5月31日(水)は中国の証券規制当局による株式売却にかかる新規制が引き続き評価されたことと、5月の中国公式製造業景況感指数が51.2と市場予想の51.0を上回ったことが好感され、一時大きく上昇したのですが、急上昇に対する上値の重さが意識されてその後反落。最終的には小幅高に留まる形になっています。

続く6月1日(木)は小反落。5月のCaixin製造業購買担当者景気指数が49.6と発表され、約1年ぶりに景況感の境目である50を割り込み、市場平均予想の50.2、4月実績の50.3を共に下回ったことで、中国経済の失速懸念が高まりました。2日(金)もその流れを受け継ぎ、前場は軟調に推移したのですが、政府系投資会社(国家隊)の買い支えによって株価は大きく下落しないだろうとの見通しが拡がり、終盤に反発となりました。結局、上海総合指数は前週末比0.1%安の3,105.540ポイントで引けています。

一方、香港市場は30日(火)が端午節の祝日で休場となり、4営業日の取引となりました。香港ハンセン指数ですが、5月29日(月)は7日続伸からのスタート。同日夜は米国市場がメモリアルデーで休場だったため、小動きな相場展開でしたが、前営業日の欧米市場の堅調な株価基調の流れを受け継いだ他、7月1日(土)が香港返還20周年記念日ということで、中国当局が売却規制を行うなどして香港市場の安定化を図るのではないかとの期待が高まりました。連休明けの31日(水)は小反落となったのですが、6月1日(木)は再び欧米市場の力強い相場展開の流れを受け継いでテンセント(00700)などの大型株が上昇して1年11ヶ月振りの高値更新となり、2日(金)も続伸で、連日の年初来高値更新となりました。結局、香港ハンセン指数は前週末比1.1%高の25,924.05ポイントで引けています。

欧米の株式市場の強い株価上昇の流れを追い風に堅調に香港ハンセン指数は上昇しています。その一方で、中国当局のレバレッジ規制を理由とした金融引き締めによって経済指標も軟調となってきた上海総合指数は底堅いものの、上値の重い展開が続いているといった印象です。今週の中国の経済指標ですが、6月5日(月)に5月のCaixinサービス業購買担当者景気指数が、6月8日(木)に5月の輸出、6月9日(金)に5月の消費者物価指数がそれぞれ発表されます。

コラム執筆:戸松信博
(グローバルリンクアドバイザーズ 代表取締役社長)