先日のつぶやきにも書いた、外資系証券時代のボス・MDに昨晩会いました。彼は金融界は完全に引退していて、日本との縁も深い故M大使の財団の理事長をしており、今回も主にその仕事で来日しました。昨晩はかつての部下がボスの下に集まり、元気そうなボスの顔を拝み、またボスに顔を見せ、近況を報告すると共に、かつての仲間同士の旧交を温めるという、なんのアジェンダもない、とにかく楽しい集まりでした。古き佳き時代という言葉がありますが、なんでもかんでも古ければいいと云うものでもなく、ボスには人望があるから、やはりいい思い出となり、未だに一声掛ければみんなが集まるのだと思います。
ではボス・MDの人望の根源はなんでしょうか?彼はとても仁義に厚い男です。しかしそれだけが人望の源ではないと思います。彼は私たちをしっかりとトレーニングしてくれました。勉強しろとか、そういう類のトレーニングではなく、実戦の中で、厳しく、しかし何処かで温かく見守りながら、きちんと訓練してくれました。そのことに対して、私はとても恩義を感じており、それが私の彼に対する忠誠の骨格であると思っています。ボスに対する恩返しは、ボスが私にしてくれたようなトレーニングを、私が私の部下にしていくことしかないと思っています。そんな思いを再確認できた、素敵な夜でした。(ちょっと飲み過ぎましたが。。。)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。