五感については何度もつぶやきで書いてきましたが、やはり気になるテーマです。今朝、或る音楽を聴いていて、「想い出す」ことはどの「感」に喚起されるのかを考えさせられました。実は昨晩から或るCDを掛けて仕事をしていたのですが、面倒臭いので何度も何度もその同じCDを繰り返し掛けていました。このCDは、先日海外出張した時に聴いた機内プログラムの中の一曲が気になってオンラインショッピングで買ったCDです。ちょっと軟弱なものなので、何であるかを言うのは憚れるのですが、大学生になってクルマの運転を始めた頃に、よくFMラジオや喫茶店で流れていたアーチストです。

買ってから何度か聴いて、昨日の晩も何度も聞いて、いつも何となく懐かしく思っているだけだったのですが、今朝出勤の準備をしながら聴いていて突然、20数年前に初めて海へドライブに行った時(注:デート)のことなどを走馬燈のように想い出しました。不思議なものです。匂いで想い出す時は、嗅いだ瞬間に全てを想い出します。見る時は、更に早くデジャ・ブーとなって、今初めて見ているものを既に懐かしく感じたりします。聴いて想い出す時だけ、遅効性が強いのでしょうか?

匂いは最初から好き嫌いがハッキリと分かれていて、その趣味が変わることは決してないのですが、音楽は、何度も聴いているうちに好きになったりもします。ジャズを好きになる時も、エルビスを好きになる時もそうでした。これは私だけの性質でしょうか?それともユニバーサルなものでしょうか?まぁ、どうでもいいことなのですが、今度は違う古いCDを聴き続けて、違う想い出を呼び起こしてみようかと思っています。