古稀とは70歳の異称ですが、これは杜甫の曲江詩という七言律詩の一節に由来しています。詩の前半は、

朝回日日典春衣(朝より回りて日々に春衣を展し)
毎日江頭尽酔帰(毎日 江の頭に酔を尽くして帰る)
酒債尋常行處有(酒債は尋常行く處に有り)
人生七十古来稀(人生七十古来稀なり)

といい、意味は「役所が終わると毎日春着を質に入れ、曲江のほとりに出掛けては酔っ払って帰る。酒代のツケは至る所にあるが、どうせ人間70まで生きることも滅多にない。」という、役所勤めに愛想が尽きてヤケッパチになっている感じの、ちょっとチャーミングな詩です。杜甫はこの時48歳だったのですが、実際そのような節制のない生活をしていると、70歳までは生きられないでしょう。

一昨日、私が人生で二番目に長く知っている或る人が古稀を迎えました。その人から、先週の金曜日に、週末のレッズ戦のことは決してつぶやきに書くなと茶々が入りました。私がレッズの応援を書くとロクなことがないという験担ぎです。なんと失礼な。しかしその気持ちも分からないでもなく、泣く々々金曜日はレッズのことは書きませんでした。いざ蓋を開けてみると・・・、レッズは試合に負けながら優勝を決めました。むむむむ。でもおめでとう!ヤッター!本当に本当に長い間待っていた、リーグ戦での優勝です。

福田が涙のVゴールを決めて、J2に沈んだ駒場。翌年、J1に復活した駒場。そして負けながら優勝を決めた駒場。駒場サッカー場は、私の生まれ育った自宅から300メートル程しか離れておらず、小さい頃によく遊んだ思い出の場所です。残念ながら、今回は駒場に行くことが出来ませんでした。昼から夜まで仕事があったので、テレビで観ることも出来ませんでした。悔しい。でも、嬉しい。

本番は12月11日の年間チャンピオン決定ゲームです。12月10日のつぶやきには書けないので、今日書いておきます。レッズ頑張れ!つぶやき禁止要請を出したレッズファンのその人にとっては、思い出深い古稀になったことでしょう。