急にめっきり秋らしくなってきました。風が涼しく、夜は虫の声も賑やかです。秋は「食欲の秋」とか、「運動の秋」と言われますが、証券界的には「IPOの秋」です。3月決算の企業が多いので、審査のプロセスなどの事情から必然的に秋に上場する企業が増えます。当社の引受チームも、今頃から年末までが一年のうちで最も忙しい時期になります。本日キャリアデザインセンターのブックビルディングが終了しましたが、当社に於いて現在ブックビルディング中なのが、電源開発、興銀リース、ジー・エフの3社、これからブックビルディングが始まるもので既に発表されているのが、新華ファイナンス・リミテッド、アートコーポレーション、エイチ・エス証券、ワイズマン、チップワンストップ、ワンダーコーポレーションの6社になります。正にIPOシーズンの幕開けです。このうち新華ファイナンス・リミテッドは、今朝の各紙にも報道されていますが、未公開の海外企業が日本市場だけに新規上場する初めてのケースで、かつ中国企業と言うことでとても新しいケースです。「全てのIPOにはドラマがある」と言いますが、それぞれの企業、それぞれのIPOに独特のストーリーがあり、新しいタイプの会社や新しい形態の新規上場は、これからも積極的に取り組んでいきたいと考えています。「味覚の秋」に向けて、IPOに限らず、様々な投資対象を御案内していきたいと思いますので、それぞれの違いを噛み分けて頂ければ幸いです。