今朝発表された4−6月期のGDPは、パッとしない内容でした。実質GDPの四半期別前期比(実質成長率)が、1−3月期はプラス1.6%だったものが、4−6月期はプラス0.4%と鈍化しました。名目GDPは前期比マイナス0.3%と、5四半期ぶりにマイナス成長となりました。名目GDPで内訳を見ると、民間企業の設備投資の伸び率が前四半期と比べて1.8%落ちマイナス成長になりましたが、民間の消費支出の伸び率は0.5%落ちたものの、かろうじて0.2%というプラス成長を維持しています。景気回復の大きな波の中での、小さな揺り戻しだと思うのですが、どうも参院選以来、雰囲気が少し変わった気がします。新聞報道なども含め、いい所よりも敢えて悪い所を見ようとするような、そんな微妙な心理の捩れを感じます。景気が揺り戻すから心理が捩れるのか、心理が捩れるから景気が揺り戻すのか。禅問答のようですが、「心理」や「雰囲気」が経済にも株式市場にも大きく影響することは間違いありません。ついこの間まで折角いいモメンタムだったので、その雰囲気を大切にすべきだと思います。

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