投資家訪問をするため、本当に久し振りにニューヨークに来ました。ニューヨークで開かれたダボス会議以来ですから、2年半ぶりになります。マネックスを創る前は毎月のように出張で来ていましたし、マネックスを創ってからも、当社の株式は案外アメリカの投資家にも保有されているので、あの911まではそれなりの頻度で来ていました。久し振りに来ると、色々なことに気が付きます。アメリカに行っていない間、逆に欧州やアジアには以前より行っていましたから、尚更その違いが目に付き易いのかも知れません。まず最初に感じたのは、ニューヨーク行きの飛行機の乗客の雰囲気が、成田に居る時から、例えばヨーロッパ行きの乗客の雰囲気とは違うのです。これはビジネス、プライベートに関わりません。ニューヨーク行きの人は、どこかせわしなく、視界も自分の前だけに狭まっているように思えます。街の雰囲気は、以前よりまた随分と綺麗になって、ホテルの内装も良くなり、ホテルやレストランの人の言葉遣いも丁寧になった気がします。やはり経済状態がかなりいいのでしょう。しかし何処か人工的な感じがします。アメリカはとにかく生産性を追求するお国柄です。現代に於いてヨーロッパ的「質」の世界と、アメリカ的「量」の世界は、互いに歩み寄っている部分も多いと思いますが、同時にそもそもの性質が更に強調されてきているとも感じます。そして日本は、本来であれば「質」も「量」も兼ね備えた希有な国だと思いますが、虻蜂取らずになってその良さをなくさないように、気を付けたいものだと思います。
追伸:大相撲の懸賞の旗は捜して頂けましたか?マネックスのロゴはやはり目立ちました。私もNHKの画面の中に発見して、とても嬉しかったです。また次回も旗を出したいと思いますので、よろしくお願いします。