選挙は、自民党が勝てなかったとも言えますし、与党が勝ったとも言えますし、まぁ微妙な結果となりました。しかしながら一夜明けた株式市場は一面高で、「自民党、或いは小泉政権の明らかな敗北」とならなかったことを好感したようです。日本国民は総体としては常にかなり賢い選択をしてきましたから、今回もいい牽制球を投げたのでしょう。「明かな自民党の勝ち」とならなかったということは、我が国の経済もかなりしっかりと立ち直ってきており、小泉政権に対してお灸を据えるだけの余裕が出来たのだとも言えるでしょう。では、牽制球を投げつけられた小泉政権の課題は一体なんでしょうか。我が国は株価が上がってしまうと、何もかも脳天気に忘れてしまい、やるべきことを完了しないで中途半端に終わらせてしまう悪い癖があります。構造改革、旧弊の一掃等々−小泉政権にあっては支持率が若干下降した今こそ、これらを強い意志を持って完結して欲しいと思います。