福田官房長官が年金未納問題で辞意を表明しました。他の未納閣僚はどうするのか?民主党菅代表の進退は?などと気になることはイッパイあります。各メディアは一斉に小泉内閣の重大局面などと報じました。さて、実際はどうでしょうか?危機と見ることも出来ますし、小泉内閣が巧妙な詰め将棋を的確に打っているとも見れます。こういう時に、世の中のコンセンサス−重心−が何処にあるかを見極めることは大変重要です。
私はそういう時には、先ず、必ずマーケットの反応を見ます。マーケットは必ずしもいつも正しいとは限りませんが、流動性の高いマーケットには、ほぼ必ず世間の重心が民主的に反映されるものです。
辞任発言は前場中に流れましたが、株式市場は殆ど反応しませんでした。その結果から、自ずと事態の実態が推察されます。岡目八目と云いますが、ちょっと離れた高さから、盤面を俯瞰することは大切です。翻って考えるに、為替市場、債券市場、株式市場の動向から、一般のニュース解説には表れないニュアンスを読み取ることは、それらの市場のトレーディングに関わらない人にとっても、重要な情報源だと思います。