今日用事があってタクシーに乗り、いつものようにフロント・ウィンドウの外を確認しつつ手元のノートブックPCで仕事をしていましたら、意識が配分されていない視覚の端の方で、助手席の上に掛けてある電光掲示板を「ハイセイコー」の文字が通過して行ったように感じました。
一瞬の合い間を置いてから脳が反応し、慌てて掲示板の方を見たのですが、もう違う文字が流れており、二度とハイセイコーは出てきませんでした。今日は何の日だったろう?無性に気になり出して調べてみると、31年前の今日、ハイセイコーはNHK杯で優勝し10連勝を遂げたのでした。噫、ハイセイコー。幼心に感動し、そして郷愁という感覚を初めて知った対象、ハイセイコー。私は競馬も馬も特に好きな訳ではありませんが、ハイセイコーのことを想うと今でも涙がこみ上げそうになります。ハイセイコーへの想いは、「さらばハイセイコー」の詞と増沢騎手の歌声、寺山修司の詩「ふりむくな ふりむくな 後ろには夢がない」によく表されていると思います。走り続けたハイセイコー。ひたむきに闘い続けたハイセイコー。あの生き方に憧れます。今日はふとした事で、懐かしく、大切な気持ちを思い出せた一日でした。