週末のスキーは無事怪我もなく終了しました。最近の靴と板の滑りやすさに感心したのですが、それはさておき、今回は高速道路について思うことがありました。車で福島県まで行ったのですが、距離も長いですし、帰りは雪やら横風やらでコンディションも悪く、それなりに神経を使う、疲れるドライブでした。緊張の後にサービスエリアに入ってホッと一息を入れる。しかし売店コーナー前のテーブルでも、レストランでも、全て禁煙になっていて一服することができません。煙草を吸うには建物の外に出て、寒風に曝されなければならず、「一服する」とはとても言えない状況です。煙草は健康に悪い、回りで副流煙を吸い込む人にも迷惑を掛けるのは百も承知ですが、運転の疲れが癒されずに事故を起こしてもいけません。高速道路上でのストレスは、目の前にある危機です。煙草による健康の破壊は、もう少しリモートな危機のような気がします。一般に煙草を公共の場から排除していくことには賛成ですが、何事にもTPOがあると思います。高速道路の休憩所での全面禁煙に、若干の違和感を感じました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。