青色LED訴訟の第一審判決が出ました。東京地裁は、中村修二教授が請求していた200億円の支払いを日亜化学工業に命じました。なんとも仰天の事態です。
裁判所は青色LEDの社内発明・開発に対する相当対価を604億円と認定したのですが、原告の要求が200億円だったので200億円に下げて支払いを命じたというのですから更にビックリです。
原告・被告双方が提出した発明の鑑定価格は、原告側は約2650億円、被告側は開発コストを差し引くと約15億円の損失だったと言いますから、その乖離幅たるや唖然とします。しかしちょっと不安です。双方の主張がこれほど違う中で、裁判官という個人が判決を下す。本当に妥当な判断が出来るでしょうか。また同時に、ここまで話をこじらせる前に折り合いをつけていれば、お互いにもっと幸せだったのではないかと思うと、何につけても対話は重要であると痛感させられます。恐らく控訴されるのでしょうが、今後の展開を見守りたいと思います。