昨日、イタリア軍の飛行場で、シューマッハ運転するところのフェラーリF1と、イタリア軍の戦闘機が競争をしたそうです。600メートル・レースではフェラーリの勝ち、900メートル、1200メートル競走では戦闘機が勝ったそうです。
何ともイタリア人でないと考えつかないようなイベントです。停止状態から時速100キロまで加速するのがスーパーカーで6秒程度ですから、F1だと3秒程度でしょうか。「速さ=加速度x時間」ですから、この場合のF1の加速度は9.3。凡そ1Gです。これは中々速い。しかし9秒も走ると時速は300キロに達する計算ですから、その辺りで頭打ちになるでしょう。
その時点での走行距離が、9.3x9x9÷2=377メートル。そこまでに戦闘機を引き離していても、そこから一気に差を縮められて、やがて抜き去られるのでしょう。いや〜、見たかった。ところで、飛行機の加速度についていつも疑問に思っていることがあります。ジェット旅客機と戦闘機ではかなりの差があるでしょうが、そうは言ってもマッハ1ぐらいまで出る訳ですからそれなりの加速度だと思われます。しかも離陸時は斜めに上がっていくので、重力加速度も加わってかなりの加速度を感じる筈なのですが、それほど感じません。小さな乗用車で加速する方が、グゥーっと加速感があったりします。これは身体と一緒に加速していく物体の大きさの違いから来る錯覚なのでしょうか?いつかゆっくり考えたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。