歳を取るに連れ(と言ってもまだ大した歳ではありませんが)、涙脆くなりました。今朝も新聞を読んでいて、思わず涙が零れてしまいました。
人はどういう時に涙を流すのでしょう。小さい子供の頃は、物理的に痛いと泣きます。しかし大きくなると、段々物理的な痛さには涙を流さずにこらえられるようになります。思春期を超えて多感な頃は、感動したり、悲しかったりして涙を流すようになります。それは或る意味でシンプルな心の震えだと思います。しかし更に大人になると、また違うものに涙を流すようになる気がします。私の場合、堪え難きを堪え、忍び難きを忍ぶ、或いは超え難きものを超えようとする人の営みに、その苦難や、高い志、尊い心を感じて涙が流れることが多くなった気がします。私なりに、それだけ色々な困難を知ってしまったのでしょうか。これから更に年を経ると、涙を流す対象も変わっていくのでしょうか。