太陽は夏と冬で高さが違うのは知ってますが、さて月はどうでしょうか?私の個人的なイメージというか、印象的な月の記憶は、明け方に西の低い空に出る夏の三日月、割りと夜遅くに南の空に上がっていく仲秋の名月、そして夕方に東の空に高くキレイに上がる冬の半月です。実際には月は27日周期で地球の周りを一周しているので、1ヶ月の中で高くなったり低くなったりし、しかも季節によって高い月の形や低い月の形が違うようです。例えば満月は、冬は高く、夏は低いようです。こんがらがりますね。このように同じ形の月や、季節によって、高低の(単純な)法則性がないので、一般に月の高さは意識されていないのでしょう。前述した私の中の冬の月のイメージは、夕方外で遊んでいる時の記憶です。東の空が広い、お気に入りのスポットがありました。日は暮れかけ、空気も澄んでいて、月がやけにくっきりと高く見えて、「早く帰らないと叱られる」という心理が、克明に記憶させているのでしょう。先程オフィスの外で見た月も、そんな月でした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。