私の風邪は殆ど治りましたが、編集長がダウンしました。彼の家は面白くて(などと言うと不謹慎ですが)、一年に一回、家族全員で同時に風邪を引いて、全員で倒れます。なんともユニークな家族です。学級閉鎖というのがありますが、さしずめ家庭閉鎖でしょうか。しかし考えように依ると中々効率的かも知れません。一人だけ元気だと、みんなの面倒を見なくてはならず、一人一人順番に重い負担を担いで大変でしょうし、お出掛けが企画されていると、長い間延期になったり中止になったりしそうです。しかしみんな一斉に倒れれば、短い日数嵐が通り過ぎるのを待てば、仲良く回復します。ヨーロッパのバカンスは、会社全体が一斉に休みます。スペインなどでは一ヶ月間、全員で休みます。彼らに言わせると、モチロン誇張があるとは思いますが、一斉に休めば仕事を引き継ぐ必要もなく、一ヶ月後の再開日に、恰も何もなく昨日から今日に一晩超えたように「おはよう」で淡々と仕事が始まると言います。分散と集中は一長一短ですが、一般に集中はリスクは高まり、効率は良くなるものです。私はどちらかというとリスク回避を優先しますが、まぁ人それぞれですね。(笑)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。