前に、ビジネスは相手(お客さん)の価値観が主役であり、アートは創り手の価値観が主役である、というようなことを書きました。理屈はそうだと考えているのですが、モダン・アートを見ていると、実際にはひっくり返ってしまっているケースも多いことに気付きました。
現代を生きているモダン・アーティストは、受け手とのコミュニケーションを大切にしています。価値観を伝えようとする場合もあれば、コラボレートしようとする場合もありますが、いずれにしろ受け手のことをとても気にしている作家は多いものです。
一方ビジネスの領域に於いて、お客様のニーズが先にありきではなくて、独り善がりに商品やサービスを押しつけようとしているケースもまま見られます。私達も、アートのようなビジネスにならないように気を付けていきたいと思います。或いはモダン・アートのようなビジネスになりたいと言うべきでしょうか。−何かややこしいですね。お客様の満足を第一にする、と言えば簡潔ですね。