原監督の辞任劇。私は巨人ファンではないので詳しくは記事を追っかけていませんが、どうも解せない点があります。事の是非とか、実際何が起きたのかについてではなく、報道のあり方についてです。
私が一般紙を読んでいた限りでは、26日の辞任発表(渡辺オーナーによると人事異動だそうですが)の前日までは、「原監督は辞任の意思はないと言っている」とか、少なくとも「渡辺オーナーもそんな話は聞いていないと言っている」と報道されていました。ところが辞任発表時に明らかにされたのは、原監督は19日に渡辺オーナーに辞表を提出していたとのことでした。このこと自体は、私はどうでもいいのですが、新聞は、少なくとも私の読んでいるいくつかの新聞は、この発言の(或いは報道の)矛盾について一切触れていません。そんなことでいいのでしょうか?新聞を読んでいる世の大人は、暗黙の了解で「酷いもんだ」と思って済むのでしょう。しかし新聞を読むのはそんなすれた大人だけではないでしょう。子供が、天下の一般紙で、前日と当日で全く違うことが書いてあって、しかも何もそのことについて言及されていないのを読み、それが世の中で通用する常識だと考えたらどうなるでしょうか。
何かを読み落としているのかも知れません(事実誤認があるのかも知れません)が、私はゾッとする気持ちを拭えません。