昨日・今日と、自民党の党人事と、新しい閣僚人事が発表されました。
最後の最後まで黙っておいて、いきなりポンと発表する手法は定着したようです。なんと言っても目玉は幹事長に49歳の若さの安部晋三氏を登用したこと、経済財政・金融担当大臣(兼任)に党内からも辞任要求の声の強かった非議員である竹中平蔵氏を留任させたこと、非議員と言えば外務大臣にも川口順子氏を留任させたこと、そして財務大臣にはなかなか芯も独立性も強そうな谷垣禎一氏を登用したことでしょう。49歳の幹事長というと、自民党はまるで最も革新的な政党のように見えてしまいますが、総選挙シフトとしてはうまい手です。非議員による重要閣僚ポストについては、去年の10月2日、今年の7月14日のつぶやきにも書きましたが、今の我が国に於いてはあって然るべきものだと思います。
閣僚人事についてはこの上の「めざビズ」のコーナーに書かれているように、本日未明のテレビ番組の中で述べたのですが、金融担当大臣、外務大臣、共にこの両氏なら安心な気がします。難題を多く抱えている財務大臣の使命も、谷垣氏なら遂行出来そうな気がします。私は自民党員ではありませんし、小泉ファンでもありません。しかし今回の内閣は、素直に我が国が『変化』していくことを予感させるものがあると思います。多くの嫉妬と、強烈な批判を受けることでしょう。しかしこれだけの人事を決定するのは、それらの煩わしさを大きく超えて、痛快なものだったことでしょう。この閣僚人事は称賛に値すると思いますが、評価の対象となるのは、あくまでも内閣の遂行していく政策です。アトは慢心せず、着実に構造改革の道を進めていって欲しいと思います。