残念ながら、初めての連続休暇も遂に最終日を迎えました。
しかし一方で、ようやく会社に戻れるという喜びや、待ちきれないような気持ちも強くあります。今回は2ヶ国・3都市に行き、凡そ20ヶ国の人と5日間ずっと議論をしたり、楽しく過ごしたりしました。全ての国、全ての文化に、それぞれの特徴があり、それはいい悪いではなくて、それぞれ尊重されるべきであるし、また、『違う』という存在があるからこそ、新たな興味や発見があり、刺激されてお互いに向上する可能性が生まれるのだと、そう思います。しかしその為には、自らの『違い』をちゃんと説明しなければ、そのコミュニティーに対して貢献出来ません。日本は生産性と質と大きさの全てを兼ね備えた、或る意味で希有な国だと思います。しかし『日本』というものをもっと説明しなければ、国際社会に貢献することは出来ません。と同時にコミュニケーションすることによって自らの『違い』を知るに到らなければ、いい所を伸ばし、悪い所を矯めることも出来ないでしょう。多様性とコミュニケーションの重要さは、私にとって永遠のテーマです。今回の休暇でも、やはりそこに辿り着いてしまいました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。