お盆に入ってから株式市場が活況です。売買高が盛り返し、同時に株価も上昇しています。夏休みだというのに一体何が起きているのでしょう?
恐らく個人投資家の動きが活発になっているのだと思います。当社の店頭(と言ってもネット上ですが)も盛況です。東証の売買高を見ると、昨日も今日も後場の方が出来高が増えています。今日は前場が約6億株、後場が約8億株です。通常は前場の方が多いのにそれが逆になっています。
普段は日中働いていて相場を見られないお父さんが、お盆休みで自宅か帰省先でのんびりしている。天候も不順なので、その傾向が更に強くなっているでしょう。ゆっくり起きてきて、ご飯を食べて新聞を読むと案外景気が良くなってきている記事もちらほらある。手持ち無沙汰になって思わずネット接続すると、マーケットは夏休みの割にそこそこに売買高もあり、株価もまぁしっかりしている。そこで思わず後場から手が出る。そんな感じではないでしょうか。お盆休みで国内機関投資家が静かなのも幸いしているかも知れません。
『暇だと動く』というのは、なかなか興味深い現象です。これは投資だけでなく、消費にも言えるかも知れません。銀座を見ても、一番消費しているのは、一番忙しい人達ではないように見えます。或る程度の余裕を持たせることが、却っていい結果になることもあるでしょう。政策でこの辺りを調整するのは容易なことではありませんが、しかし意識はした方がいいでしょう。少なくともアメリカはその点を認識しているように思われます。さて明日はお盆最後の平日。株式市場もどんな展開になるか楽しみですね。